空のペットボトル

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「ご注文はうさぎですか??~Dear My Sister~」を観て、泣いたり笑ったり跳ねたりした話(ネタバレ注意)

今日は授業も早く終わったので、昼から映画館へ行き、現在上映中の「ご注文はうさぎですか??~Dear My Sister~」を観に行きました。みなさんは観ましたか?まだ観てない?早く観て下さい。f:id:ochamon330:20171116210227p:plain

「ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~」公式サイト

 

混んでる映画は環境が最悪だったりしますよね、私も以前「君の名は。」を観に行ったとき隣がずっと身体を揺らし続けるおばちゃんで困った経験があります。また自分自身、腰が痛くて座り直したりしたくても、隣や後ろに人がいると迷惑を気にして、身動きが取れなくなったりもしますね。

しかし今回は平日昼ということもあり、前後左右人のいない快適な環境で鑑賞することができました。最高の心跳は、最高の環境から。

劇場に入り、入場特典を受け取ります。

上映第一週はココア・リゼ・シャロ・千夜の高校生組のイラスト色紙4種類から1つだそうで。

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私が当たったのはシャロちゃんでした。

ごちうさ」の中では千夜ちゃんが一番好きなのですが、シャロちゃんも可愛いですね。というか全員可愛いので誰が当たっても大満足です。

第二週はチノ・マヤ・メグ・モカの4種だそうです。この4人も可愛い。当たりしかないガチャ、幸せです。来週も行こう。

CMやら映画泥棒の映像が流れ、いよいよ本編。

 

この作品の舞台、木組みの街が映され、物語は始まります。

見慣れた風景とはいえ、約2年ぶりの「ごちうさ」しかも劇場での大画面、懐かしいやら新鮮な気持ちにさせられます。

帰省するココアを見送るため、主要キャラみんなが駅のホームに集まっています。みんな久しぶり。たった一週間の別れなのにボロボロ泣いてるココ千夜、こんな小芝居も何もかもが懐かしい。「フルフル」などと揶揄されているココアちゃんのだみ声ですが、可愛い。最近cv佐倉綾音はガルパでしか聞いてなかったのですが、この人の声はかっこいいだけじゃあなくてめちゃくちゃ可愛い声もあるんでしたね。

最近はわかりもしないくせに文章読本だの物語論だのしゃらくさい本を読んで硬派気取っていた自分が、ココアちゃんの帰省と共に、萌豚・声豚オタクへ還っていく感覚を味わいました。

 

舞台は移りココアの故郷、これまた雄大な自然で、綺麗すぎてびっくりしました。この作品、とにかく画が美しくて可愛いので満足度が高いです。

帰ってきたココアを迎える姉のモカと母、感動の再開ですね。

早速姉や母に甘えるココアに、モカは「ラビットハウスの"お姉ちゃん"がそんな甘えてていいの?」からかい、「いいの、ここでは私は"妹"なんだから」と返します。

ラビットハウスでは頼りないながらも「お姉ちゃん」をやっていたココアが、飾ることなく「妹」「娘」として家族に甘える光景が温かく、観ているこちらはつい涙を流してしまいます。

このシーンのように、この作品では「お姉ちゃん」と「妹」がテーマになっています。

ココアとモカは言うまでもなく、ココアとチノ、リゼとマヤメグの関係は「お姉ちゃん」と「妹」ですし、リゼとシャロの先輩後輩関係も女子高でいう「姉妹」で、また千夜とシャロの幼馴染も「姉妹」のような関係と言えるでしょう。

このように様々な形で「お姉ちゃん」と「妹」の関係が繰り返し登場しており、正に「Dear My Sister」のタイトルに相応しい作品です。

 

物語の話に戻りますが、帰省中、いつの間にかバイクの免許を取っていたことや実家のパン屋の仕事を通して、ココアは姉の凄さを改めて実感します。

モカに将来はどうするかと聞かれ、「小説を書きつつ、街の国際バリスタ弁護士!でも一番は"お姉ちゃん"になりたい。」と答えます。「国際バリスタ弁護士」はいつもの答えですが、その後に続く「"お姉ちゃん"になりたい」と繋がっていないように聞こえます。しかしその真意は「その道を極めることが、みんなの憧れになる"お姉ちゃん"に通ずる」というものでした。

短い帰省も終わりが近づき、駅へ向かうためモカのバイクの後ろに乗るココア、別れが辛く、運転するモカにギュッと抱き着きます。そうすると二人は冒頭と同じやりとりを行います。

「ラビットハウスの"お姉ちゃん"がそんな甘えてていいの?」

「いいの、ここでは私は"妹"なんだから」

この時点で私はボロボロ泣いているわけですが二人の会話は続きます。

ココアの憧れの原点はやはり「お姉ちゃん」であるモカであり、自分の夢はそんな「お姉ちゃん」になること、だからまずはチノの「お姉ちゃん」になりたいと自身の目標を告げます。

モカはしっかり自分の夢を語るココアの成長に安心し、涙ながらココアを見送るのでした。

 

そして木組みの街へ帰ってきたココアは花火の打ち上げと共にみんなと再会します。

ワイワイと騒ぐ中、チノはココアに恥ずかしながらもこう言います、「おかえりなさい」と。

花火大会も終わり、ラビットハウスへ帰ってきたココアは店内を見渡し、「ここは第二の家だね!」と言い、チノも静かに同意し、物語は幕を閉じます。

 

実家へ帰ることで「妹」としての自分へ戻り、自身の夢を再確認し、ラビットハウスを「第二の家」呼び、それが受け入れられることで「お姉ちゃん」としてのココアの成長が感じられるよくできたストーリーでした。

 

ココアだけの話ではなく木組みの街にいるチノ達の物語もあるのですが、それは割愛ということで、個人的に盛り上がったシーンをいくつか。

  • 千夜シャロによるリゼサンドイッチ、シャロの距離感
  • リゼの手を引いたり射的勝負を挑むシャロ
  • 青山さんと編集の性的な関係(コスプレで応援してもらうって何?)
  • チノ父とリゼ父

 

「お姉ちゃん」「妹」がテーマと先ほど述べましたがそれに連なって「夢」「憧れ」についても語られる、キラキラとした物語が、綺麗な背景、可愛い女の子たちで紡がれる最高の作品でした。

泣ける作品によくある、別離や劇的な成長などのない、いわゆる「日常系」。それでも活き活きとした彼女たちの姿は、確かに私たちの心を跳ねさせるのです。

 

 

次はいつ観に行こうかな。