空のペットボトル

読んだ本やアニメの感想。

今週観た/読んだものの話。-8

今週はウマ娘のアプリをずっとやってた。おうまさんが走ると熱くなるし勝ったら歌って踊ってくれるのでうれしい。

 

今週観た/読んだもの

〇ドラマ

・徳山大五郎を誰が殺したか

〇映画

Tokyo 7th シスターズ -僕らは青空になる-

〇アニメ

ウマ娘 プリティーダービー Season2

〇小説

・medium 霊媒探偵城塚翡翠

 

徳山大五郎を誰が殺したか
第01話「隠シタイ」

第01話「隠シタイ」

  • メディア: Prime Video
 

欅坂46総出演の学園ミステリ。

毎話かわるがわる登場する大人たちが異常で笑う。大量の汗をまき散らしながら台車や備品の気持ちになって説教してくる用務員、パクチーとマカロンを交互に食わせてくる担任の妻、etc...

紆余曲折遭って死体を必死で隠し、学校の闇を暴き、真相を追求していくことで変わっていく関係性、死体があったから、みんな自分の殻を破れた、死体があったから楽しかった……死体は青春。そうか?

顔の良いアイドルが罵り合ったり告白したり刀傷沙汰になったりすると画面が映えて気持ちがいい。

 

Tokyo 7th シスターズ -僕らは青空になる-

project-t7s-a.jp

今年のGWあたりにシナリオが無料公開されて一気に読んでドはまりしたソシャゲの劇場アニメ。4Uと七花少女のエピソードが好きです。

アニメは冒頭のStar Gritterで泣かせに来てる、思い出で殴るという強烈な意思を感じた。

エピソード4.0以降主人公たちを阻むものとして描かれてきた「大人」「現実」が劇場版でも立ちはだかった。が、昔推しが引退して捨てられたと感じた結果アイドルを憎むようになった元オタクが今作の敵であり、本家と比べてずいぶんスケールダウンしてしまっているのが惜しい。妨害方法もライブ会場の前の道路を工事して人の往来を減らすというコスい手を使ってくるし……引っ越しバイト募集のティッシュを渡して「君らにはこれがお似合いだ(意訳)」と高笑いして去っていく姿は典型的な悪役すぎてもはや造形美を感じる。

素直にエピソード4.0、0.7、5.0あたりを映像化してくれた方がよかったのでは、という気持ちがある。

 

ウマ娘 プリティーダービー Season2
第7R 「約束」

第7R 「約束」

  • 発売日: 2018/05/12
  • メディア: Prime Video
 

 2話も最高だったが最新7-8話が本当によかったしつらい。

努力して手に入れたはずのライスシャワーの勝利が、誰もが期待する偉業を阻んだとして誰にも祝福されず、彼女が悪役と呼ばれるのはつらい。それでもあなたをヒーローと思う人はいると戦った相手であるミホノブルボンから叱咤激励を受け、もう一度走る決意をした7話。

そんないい話をやった後に8話でライスシャワーがドス黒いオーラをもった存在として描かれること、レコード更新という自身の偉業がメジロマックイーンの連覇を阻んだとして祝福されないことがつらい。その後の「またたくさんの夢を壊してしまいました」「ブーイングって痛いですね。やっぱり、痛かったです」と言うセリフが本当につらい。どうして心根の優しい娘がこんな仕打ちを……

それに対してミホノブルボンが「それが勝つということ」「ブーイングはチャレンジャーの勲章」「でもいつか、これが歓喜の声と祝福の日は必ず来ます」「だってあなたの名前はライスシャワーなんですから」とひとつひとつ返していくことの優しさが沁みる。

この後のライスシャワーの不調と勝利の話がアプリ版のメインストーリー2章でやっていてとても良い。アニメでも描かれたらいいな。

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠
medium 霊媒探偵城塚翡翠

medium 霊媒探偵城塚翡翠

 

霊媒体質の少女が犯人を見つけ、小説家の男が論理を導く、普通の推理とは順序が逆転したバディもののミステリ。

キャラクター要素の強い特殊能力ミステリとして読みやすい。特に主人公(ヒロイン)である城塚翡翠の描写がフェティシズムを感じるほど細かく、魅力的に映るよう描かれている。翡翠ちゃんかわいい。また、相棒の小説家、香月史郎は、翡翠より少し年上の落ち着いた男性で、翡翠が当てた犯人から動機や証拠を探し出す役割を担い、精神的にも物語的にも頼りになる存在だった。

ラストはすごい、キャッチコピーにあるように「すべてが伏線」だった。陳腐化してるこの言葉だが、そのフレーズが読者への挑戦状めいている。