今週観た/読んだものの話。-9
ウマ娘がやめられない。何回やっても最後の競り合いで手に汗握る。
今週はノンシュガーの単独ライブを配信で観ました。新衣装かわいい。リザーブ・ザ・リバースがすき。
今週観た/読んだもの
〇エヴァ
・TVアニメシリーズ
・旧劇場版
・新劇場版
〇小説
心淋し川
エヴァ
明日(3/8)に「シン・エヴァンゲリオン劇場版」公開ということで急いでTVシリーズから新劇場Qまで一気に観ました。
エヴァに関しては昔貞元版を途中まで読んでた程度で初見。
今まで自分が観てきた作品が少なからず影響を受けているんだろうなと思えるシーンが所々に見られて存在の大きさを実感した。
旧劇場版のラストとQのラストの砂漠のような風景が似ているように感じた。
他者がいて初めて自己が存在しうる。誰かと触れ合いたい。だから外の世界に出て傷つけ合うことになっても他者と生きていく選択を旧劇場版では描いていたが、Qではそれが自身の望んで起こした選択ではない点で異なる。だからシンジは再び自身の殻に閉じこもった。ただし、カセットテープを流して外界を遮断するのは破の時点でやめており、Qではカセットを地面に放り出して蹲る姿勢をだしていた。このため、自身の殻に閉じこもるというよりは、現実に晒されながらも動かないでいるという表現の方が近いかも。
旧劇場版はアスカの「気持ち悪い」というセリフで終わっていて外の世界で生きていくうえで傷つけ合うことの側面が強くてそれはあまりにも・・・となってしまった(TVシリーズ最終話で親からの愛を受け取れなかったすべての子供たちに「ここにいていい」と祝福を与えたうえでの旧劇場版だったのでなおさら)。
ので、シンではそういった世界で生きる上で何を拠り所にしていくかとかも描かれると希望があって嬉しいなと思った。
心淋し川
芥川賞の「推し、燃ゆ」を読んだので同年の直木賞のこの作品も読んだ。
江戸の外れにあるさびれた町を舞台に、様々な人生が描かれる時代小説。
6つの短篇からなる連作で、共通して田舎特有の澱んだどん詰まりの空気はあれど、それぞれ読み味が異なっていて読んでいて飽きない。物好きの男の妾が、主人が持っていた男性器を模した性具を拾いそれに仏を掘ったところ、それが思いの外ウケる「閨仏」は特にユニーク。
一番好きなのは「はじめましょ」。病に伏した兄貴分に代わって飯屋を始めた男が、昔捨てた女と同じ歌を歌う少女と出会う話。
「コタキ兄弟と四苦八苦」でもそうだったが、血縁ではなくそれまでに培った日々を拠り所に絆とする話に弱い。