空のペットボトル

読んだ本やアニメの感想。

アイドルタイムプリパラ最終回の話。

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今日、「アイドルタイムプリパラ」の最終回の放送が終わりました。

「プリパラ」シリーズ含めて合計4年の放送が終わりました。

私が観始めたのは2年目の初めからで、すぐにハマり1年目と前作「プリティーリズム」シリーズ3年分にも手を出し見事に生活の一部となっていました。

4/8から始まる新シリーズ「キラッとプリ☆チャン」に対する楽しみな気持ちはありますが「プリパラ」が終わること、「プリチャン」が始まることがどうにもまだ繋がっていません。

放送が始まるまではきっとすごい喪失感があるんだろうなと思っていたのですが、終わってしまった今でもそういった心に穴が空いたような感覚はなく、おそらく実感を持っていないんだと思います。

とにかく終わってすぐの感情は残さねばと思い、ブログを開きました。

とりあえず最終回はTwitterをほとんど開いてなかったので感想を言っていきます。

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宇宙よりも遠い場所の話。

お久しぶりです。前回からだいぶ更新が空いてしまいました。

 

今期のアニメは好きな雰囲気のものが多く色々観ています。ほとんど百合です。

刀使ノ巫女」「メルヘン・メドヘン」「ラーメン大好き小泉さん」「ゆるキャン△」「りゅうおうのおしごと!」「ポプテピピック」「スロウスタート」などが自分の好きな女と女をやっていて気に入っています。

 

もちろん「アイドルタイムプリパラ」の百合もすごい、ガァラしゅう、ファラガァラ、ガァラパクとガァララを巡る関係性がとてもよい、女と女の関係性だけでなくマスコットの巨大感情もしっかり描く、感情が巨大すぎてマスコットが巨大な塔になった。

4月からは「キラッとプリ☆チャン」の放送が始まり4年間続いたプリパラシリーズもいよいよ大詰め、最後のOPの「いつもの“おはよう”でさえも 当り前じゃなくて ステキな奇跡だったんだね」という歌詞を噛みしめては限界になっています。終わらないでくれ…

 

そんなわけで2018年冬アニメを堪能しているのですが特に気に入っている作品は「よりもい」こと「宇宙よりも遠い場所

yorimoi.com

 

女子高生4人が南極を目指す青春ドラマで現在8話まで放送しています。

シリーズ構成・脚本は「ラブライブ!」シリーズや「響けユーフォニアム」などの脚本などでお馴染み花田十輝、この人の書く女子高生たちの関係性とポエムは本当にいい。

爽やかさと青臭さに加えコメディのノリも良くて「ずっといい」というのが現時点での感想です。

まずはキャラ紹介と軽いあらすじを。

 

玉木マリ(キマリ)

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主人公。メイン4人の中では唯一普通に友達がいる。一歩踏み出す前に怖気づいてしまう自分を嫌い、「ここじゃない何処か」へ旅立つことを願う。

 

小淵沢報瀬(シラセ)

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母が南極で行方不明になって以来、南極に異様な執着心を持つ。周りからは嘲笑を受け、変人扱いされるも、いつか見返してやるという敵対心が強い。しかし大金の入った封筒をうっかり落としたり南極へいくための作戦が隊員への色仕掛け(クソガバ作戦)などと色々ポンコツな面も。

 

三宅日向(ヒナタ)

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明るく聡明なムードメーカー。互いの腹を探り合うような学生生活に馴染めず高校は通っていない。

 

白石結月(ユヅキ)

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南極調査隊スポンサーの娘。多忙なタレント業のせいで友達がいない。

 

あらすじ

周りに笑われようが無理だと止められようが強い意志で南極を目指すシラセに惹かれたヒマリは一歩踏み出すことを決意する。そんな裏表のない二人に興味をもったヒナタが仲間に加わる。互いのことを知らないけれど同じ場所を目指すという一点において強い絆を持つ3人に憧れたユヅキも共に南極を行くことを決意。そうして4人は南極を目指す。

 

詳しいキャラ説明やあらすじは公式HP参照おねがいします。

 

3話であったユヅキの「だって3人とも親友同士じゃないですか」に対する返答からわかるように、特に仲良しでもなく、今まで友達を上手く作ることのできなかった少女たちが南極という同じ場所を目指して不器用ながらも共に進んでいくというのにグッときます。

 

また、花田十輝脚本特有の毎回綴られるポエムや台詞回しがとてもいい。

1話冒頭「淀んだ水が溜まっている。それが一気に流れていくのが好きだった……」から始まる物語、これから何かが始まるぞという期待が高まります。この語りがもう一度使われる回のカタルシスは必見。

「『何処か』じゃない『南極』」、「選択肢はずっとあったよ、でも選んだんだよ」などのセリフが凄く好きです。今まで何度も使われていた曖昧な言葉を組み換え、自分たちのやってきたこと、やりたいことを強く認識していくようなセリフ回しは、「ラブライブ!サンシャイン!!」でも同じような表現方法で、ラ!サ!!ファンとしてはとても響きました。

 

ギャグと真面目のバランスもよく、セリフ回しもハマる人はどっぷり浸かるタイプの作品なので是非観てほしいなと。

とくに巨大感情が制御できなくなるやつが好きな人は5話、誰かのためにエゴを押し通すやつが好きな人は6話までとりあえず観てほしいです。

 

今週の土曜3/3にはニコニコで振り返り放送もやるそうなので今からでも追いつけます、是非。

live.nicovideo.jp

ラブライブ!サンシャイン!!の話。

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ラブライブ!サンシャイン!! を観ました。2期が終わってから何度も観ています。ここまで強く惹かれた物語はそうないのでこの作品について語りたいなと思いました。

書きたいことが多すぎてまとまんねえということで色々トピックを分けました。物語全体についてや作中で扱われたモチーフについてなんかを書いています。ネタバレガッツリふくんでいるので是非観てから読んで欲しいです。もちろんこれを読んで興味を持って本編を観てくれる人がいても嬉しいです。

 

 

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2017年に観たアニメの話。

あけましておめでとうございます。今年も本ブログをよろしくお願いします。

三ヶ日も終わりそろそろ2018年のアニメも始まっていきますね。

冬アニメは「メルヘン・メドヘン」「ゆるキャン△」「スロウスタート」あたりを楽しみにしてます。女の子しか出ませんね。

 

今回は2017年のアニメを振り返ろうかなと思います。

2017年、色々ありましたね。「けものフレンズ」が大ヒットしたり「プリパラ」は3年の放送で一区切りつき「アイドルタイム プリパラ」へ名を改め新シリーズが始まったりと……百合のオタクとしては好きな作品が多かったので大満足の年でした。

そんな2017年に放送されたアニメの中で自分が気に入ったものを紹介していきます。

 

BanG Dream!」2017冬~ 全13話+OVA1話

bang-dream.com

今や大人気スマホゲーム「バンドリ!ガールズバンドパーティ!」の配信に先駆けて放送されたアニメ。

このアニメ、「きらきら星」と言えばピンとくる人もいるのではないでしょうか。

「とにかく3話が酷い」、「きらきら星地獄」など悪評が目立っていましたが、「ガルパ」の好評からか再評価の流れが生まれており、放送当時周りにキレ散らかしていた私としては嬉しい限りです。

どんな話かといいますと、

主人公・戸山香澄は幼い頃に聞いた「星の鼓動」、キラキラドキドキするものを見つけるため、色々な部活を試していた。ある日、彼女は星型のギター、そして「音楽」に出会う。ようやくキラキラドキドキするものを見つけた香澄は、仲間とともに憧れのステージを目指す。

といったものです。

まあよくある音楽モノではあるのですが、この作品はひたすら演奏描写が丁寧です。物語が進むにつれて主人公たちのレベルも上がっていき、ライブするステージは身内数人を招待した小さな蔵(バンドメンバーの部屋)から文化祭、ライブハウスのオーディション、そして憧れのライブハウスでのステージへと変遷し、それらの場に合わせた音質にすることで主人公たちの演奏技術の変化が表現されています。香澄たちが演奏する曲も、つたないきらきら星、メンバーの一人の姉の手伝いを受けつつ作った簡単な曲、香澄が詩を書いた曲、そしてメンバー全員で紡いだ曲へ……このような真摯な描写が物語に質感を与えてくれます。

この「質感」というものが、キャラ同士の関係性にもよく表れているのがこの作品の魅力の一つでしょう。香澄のバンドに最初に加わる人物・有咲と仲良くなるまでの描写が通学のシーンで、香澄から走って逃げる、距離を取って前を歩く、連れられるように後ろを歩く、並んで歩く、という風に物理的な距離で二人の心の距離感も表現されていて凄く好きです。

また、音楽描写と日常的な質感に加え、人間ドラマとしてもよくできています。物語の終盤、香澄はオーディションの最中歌を歌えなくなってしまいます。身体には異常はなく、普通に声が出せるようになっても歌だけは歌うことができず、彼女は練習している場所から逃げ出してしまいます。そこで駆け付けた仲間たちは彼女の作った詩をひとりひとりがバトンを繋ぐように歌います。それはメンバーのこと、メンバーが香澄からしてもらったことが歌われたものです。今まで香澄のなしたこと、それが次々と仲間に歌われ、最後に香澄に繋がります。「そうだ」という気付きの歌詞と共に香澄は自信を、仲間の存在を、歌を取り戻します。歌詞と物語が一致する展開はやっぱり熱いですしそれがメンバー全員のものとなると更にこみ上げるものがあります。

物語の大筋から細かい描写まで丁寧に作られた良い作品でした。後半の作画が残念だったのが欠点でしょうか。

少し脱線しますが、この作品には原典となる小説があり、キャラクターの造形から変更点は多いのですが芯にかかわる部分は同じであったり、使うモチーフやシーンごとのエモさが異常にデカいのでオススメです。ガルパやアニメで興味をもったなら是非。

 

BanG Dream! バンドリ

BanG Dream! バンドリ

 

 

 

アイドル事変」 2017冬~ 全12話

idoljihen.jp

激ヤバアニメ。アイドル×国会議員というだけでもヤバい雰囲気があり力強い作品。

「不況!貧困!広がる格差!!!」という立木文彦のナレーションと共に破壊された国会議事堂がアイドル議員の登場により光が差し再生していく始まりは何度見ても意味がわからないですし意味がわからないけどカッコよさに拳を握ってしまいます。

内容も北に悪の既得権益与党がいれば歌い、南に美辞麗句を並べる(並べるだけで何もしていないかというとそれはわからない)ライバル議員がいれば踊ることで相手を改心(?)させることで票をかっさらう痛快選挙活動といったトンデモないもの。回を重ねるごとに困ったらライブするしかねえ!という思考に染まっていきます。慣れって恐いね。

国会議員同士によるバンジージャンプ対決や幼稚園児による立てこもり事件などヤバくない回など存在しないのですが、特にヤバい(大好き)な回が5話。

この回のメインを務めるのはサブカル新党(党名にツッコむとキリがない)党首・小水流ミカ。宇宙が大好きな彼女は国会議事堂の展望室を解放して天体観測を行うイベントを企画します。しかし、人前で堂々と話せない彼女は楼凱党議員・猪名川の反対を受け委縮し、案を突き返されます。更に猪名川は展望台を使えないことの追い打ちをかけるように展望台の幽霊の話をして・・・

これだけでも頭が痛くなるあらすじですね。人前で堂々と話せないってどうやって議員になったんだ?そういやライブで票が取れる世界だった。このアニメ全体的に作画はローコストなんですけど議員の猪名川の顔の造形がやたら凝っている、というか稲川淳二

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話の説明に戻りますが、猪名川の語る怪談の真相をつかむため主人公らヒロイン党は展望台へ赴きます。そこには当たりを飛び回る幽霊の姿が。軽快なBGM(各話で流れるメインになる党のキャラソン)の中逃げ惑う主人公たちから場面は切替わり議事堂の中央広間を歩くミカが映されます。ミカはどうか幽霊を追い払ってくれますようにと中央広間に鎮座する先人・板垣退助大隈重信伊藤博文銅像に語りかけます。すると周囲に光が差し込み・・・

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銅像が動いて喋った……

そしてミカは神託を受けます(ワシは断然君を推しているよ☆)(自信を持て)(己のVisionを持たねばダメだ)(何がグローバル化だ)(YOU達アイドル議員なら国民を笑顔にできる)

 

 

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ものすごい光景だ…

しかもこのアニメの凄いところはただトンデモない映像をみせてるだけではなく構造の上手さにもあるんですよ。

展望台にいた幽霊は猪名川の用意したプロジェクターで用意された偽物でした。偽物の幽霊に慌てふためく画面と本物の神像と腰を据えて対話をする画面、二つのコントラストが非常に映えます。

神託により自信をつけたミカは猪名川に臆することなく意見を伝えることができ、展望台の開放イベントを行うことができました。

この回のように急に出てくる神々や、自然と共に生きるアイドル議員、ライブを行うことで島の守り神である猫を呼び寄せる回など宗教性のある話が多く、アイドルと政治の親和性はアイドル=偶像、政治=祭事などの関連性から説得力のあるものになり、観終わるころにはすっかりアイドル議員の持つ無限の可能性に魅せられる。そんなアニメでした。

ちなみに「アイドル事変」、巷では「ア変」などと略されているようです。

 

 

ひなろじ~from Luck&Logic~」 2017夏~ 全12話

hinalogic.com

2016年冬に放送されたアニメ「ラクエンロジック」のスピンオフアニメ。

私は「ラクエンロジック」の方は観ていないのですが、前作からの登場キャラもゲストで出た程度で知らなくても問題なく楽しむことができました。

ストーリーは前作から平和になった世界で、異世界の住人と合体することができる能力者たちが集められた学校で訓練とかしながら日常を過ごすといったもの。

とにかくキャラクターが可愛いです。可愛い女の子が動画工房のアニメーションで動いて可愛い声で喋るとオタクは幸せになれます。

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アイキャッチもかわいい

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公式のキャラ紹介ページの相関図が凄いことに。憧れ幼馴染主従なんでもござれ。枠外にも様々な感情があります。

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クソデカい部屋でカニ鍋を食べる女二人。

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一方四畳半の狭い部屋でカニカマ鍋とビールを飲む女教師二人。

可愛い女の子たちのベッタベタなソフトな百合を楽しむだけでも十分元は取れるのですが、たまに圧の強い2017年らしい百合を感じるのがこの作品の特徴です。

それはED後のCパート。主人公たちの教師たちが居酒屋で仕事の愚痴などを漏らしたりするシーンが流れます。

基本的には男がいない、紹介してくれ。みたいな会話が多いんですがその嘆く側の副担任が先輩である担任に対して「先輩みたいな人なかなかいない」などと零し、それに対して不機嫌そうになる担任や、海に行きたいと漏らした副担任に車のキーをスッと取り出し「じゃあ今度の休みに行くか」などと誘ったり圧の強い百合が繰り広げられます。

Cパートは本編放送より少し早く終わるのですが、ラストのバレンタイン回のやりとりと視線の描写は百合オタク必見の素晴らしさです。

2017年夏といえば「プリンセス・プリンシパル」「NEW GAME!!」など多くの百合アニメがあり、あまり話題にはなりませんでしたが、この「ひなろじ」もそれらの作品に負けないほどの2017年らしさのある百合作品でした。

 

 

以上3作品を紹介していきました。興味のある作品があったかたは是非動画配信サービスやレンタルショップなどで観てみてはいかがでしょうか。

2017年アニメ、まだ放送は完結しておりませんが「結城友奈は勇者である」の二期や、「ラブライブ!サンシャイン!!」の二期などは泣くほど良かったですね。

特に「ラ!サ!!」はモチーフの使い方など死ぬほど上手いなって思うところが沢山あったのでそれらについても色々語りたいなとは思いますが今回も結構な量になったのでここまでとさせていただきます。

 

2018年も充実したオタクライフができますように。

2017年に読んだ漫画の話。

年の瀬も近くなってまいりましたね。みなさんの2017年はどんな1年でしたか?

私は就活をしてどこにも採用されず途中で投げ出し2留を決めて実家で草むしりをしたり、車の免許を取るための学科試験で落ちたりした2017年でした。

こう書いてみると散々な気もしますが無からやってきたモラトリアムのおかげで色んなアニメや本に出会うことができたのでそう悪くはない1年だったのかなと。

 

そんなわけで今回は今年2017年に読んだ漫画で特に面白かった作品や、もっと多くの人に読んで欲しい作品を紹介したり感想を述べたりしたいと思います。

 

 

まずはこちら

 映画大好きポンポさん

pixivで有名になり書籍化された作品ですね。本編はpixivにて無料公開されているのでそちらのリンクも。

 

才気溢れる映画プロデューサーであるポンポさんが、根暗な映画オタクを監督に添え、女優に憧れる田舎少女、壮年のベテラントップ俳優などを引き入れ映画を作る、といった内容です。

この作品のすごいところはたった100ページちょっとで7人のキャラクター全員が個性的で魅力的に描かれているという点です。

メインの登場人物のプロフィールに好きな映画が並べられており、詳しい方ならそれでどんなキャラなのかというのがわかるというのも特徴的です。私自身映画は全然見ないのですが、この作品で紹介された映画を見たい、このキャラクターの好きな作品について知りたい、と思わされました。

とにかくテンポが良く、制作を妨げるトラブルや悪意をもった敵役なども存在しないのでストレスなくサクサク読むことができます。

登場人物の才能の魅せ方が素晴らしく、特に主人公(?)ジーンの映画への執着や制作の才能が垣間見えるシーンはゾクゾクします。

また、この漫画のクライマックスでもあり、作中で撮っている映画でのクライマックスでもあるシーンの演出は漫画ならではの表現であり、正に「このシーンを撮るためにここまでやってきたのよ!」というものでした。

すでに完結している作品ではありますが、アニメ化企画が進行しているということもあり、それにも注目していきたい作品ですね。

 

 サザンウィンドウ・サザンドア

サザンウィンドウ・サザンドア (フィールコミックス)

サザンウィンドウ・サザンドア (フィールコミックス)

 

 こちらはとある団地を舞台に、そこに住む様々な人たちの暮らしを描いた作品となっています。

団地で花火を見る夫婦の話だったり、雪が積もってはしゃぐ親子だったり、終電を逃してトボトボ歩いてようやく見慣れた団地の景色にたどり着いて安心するサラリーマンだったり。先に挙げた「ポンポさん」のようなドラマや鮮やかなシーンはないけれど、「団地」という居場所で暮らす人々の営みが確かにそこにあり、郷愁を感じる良い作品でした。

余談ですが、帯に「団地漫画の新星!」といった文句があり、「団地漫画」なるジャンルが存在したのか…という思いになりますね。

しかし、「団地」というものが生まれてから数十年、無機質なものとしての「団地」から「田んぼだらけの田舎」のような故郷としての属性が付与され、こういった作品も生まれてくるのかと思うとこれから「団地漫画」というジャンルは私のように埼玉という東京のベッドタウンで育った人間にとって馴染み深いものになるのかなと感じます。

 

 透明人間の骨

 ジャンプ+で連載している作品です。

内容は父親の虐待から「消えたい」と願った少女が透明人間になれるようになった、というものです。

ザックリしすぎですが1話のネタバレになってしまうのでとりあえず無料配信をしている3話まで読んで欲しいです。

「透明人間」がテーマだけあって画面がシンプルで静かな雰囲気があり、物語も淡々と進んでいきます。そういう落ち着いた空気感のある作品が好きな人におすすめの作品です。

まだ作品がどういった方向に進んでいくのかわからないのですが、作者の荻野先生自身、百合作品を描いていたりするのでそういった女同士の関係性にも注目していきたいです。

 

 アリスと蔵六

 今年の4月にもアニメ化された作品ですね。滅茶苦茶よかったしもっと話題になってほしかったですね…

「ワンダーランド」と呼ばれる世界から生まれたヒトでない少女・紗名が生花店の主人・蔵六と出会い、「人間」になる物語。

主人公が世界を知ってどんどん成長していく物語も当然素敵なんですが、この作品の特徴はなんといっても画面の動きでしょう。まるで童話を読んでいるかのようなワクワクした気持ちを味わうことができます。特に1・2巻で軍上がりの和服未亡人とスーツの魔法少女公務員がドンパチやりあう様は凄く脳にいい。アニメで放送された分もあるので是非合わせて見てほしいです。

 

 悪魔を憐れむ歌

悪魔を憐れむ歌 1 (バンチコミックス)

悪魔を憐れむ歌 1 (バンチコミックス)

 

 去年の俺マン1位、「コオリオニ」の作者の新作。

8年前の連続殺人事件を追う刑事とその協力に応じた医師の織りなすクライムサスペンス。

犯人は誰か、といった推理ものではないのですが、事件そのものの実態も掴めない、どうやら主人公もキナ臭い、警察内部の汚職など先が気になる要素の多い作品です。

また、前作「コオリオニ」同様登場人物の異常さや、画面の迫力に度肝を抜かれます。

今月に2巻も発売され今後も続くそうなので、来年も引き続き追っていきたい作品です。

 

以上今年読んだ漫画で気にいったもの、読んで欲しいものを紹介していきました。

他にも面白い作品は数多くあり、全て紹介したい気持ちはあるのですが収拾がつかないのでここまでということで。普段読んでいる漫画などの感想はTwitter@issy330)でも流しているのでよろしければそちらもよろしくお願いします。

 

もうすぐ秋アニメの放送も終わると思うので、年が明けたら2017年に放送されたアニメの感想なんかも書けたらいいなと思っています。

 

FGO「異端なるセイレム」アビラヴィの話。

どうも、初投稿から1ヵ月近く空いてしまいましたね。文章の練習にとブログを始めたからにはもう少し頑張りたいところです。

 

今回はセイレムの話をしたいなと思います。みなさんはFGOをやっていますか?そして先週11/29に開幕された亜種特異点Ⅳ「禁忌降臨庭園セイレム 異端なるセイレム」をクリアしましたか?

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クリアしてない方は是非クリアしてから、ネタバレ気にしないよという方はご自由に、そもそもやってないよという方はこの記事で興味を持ってアプリをインストールしてくれたら嬉しいです。

 

「セイレム」は、17世紀末に実際に起こったセイラム魔女裁判をモチーフとしたもので、人々の猜疑心、贖罪の意識がテーマとなった、FGOにしては戦闘の少ないクトゥルフTRPGのようなシナリオでした。

 

とても面白い話で魅力あるキャラクターもたくさんいたのですが、最大ボリュームという謳い文句もあり、全部語るとなると大変ですので、今回は二人のキャラクターに焦点を絞って語っていきたいと思います。

 

まずは一人、「アビゲイル・ウィリアムズ」f:id:ochamon330:20171208160527p:plain

今回のストーリーの看板ともいえるキャラクターです。先日ガチャで追加されて、多くのプレイヤーの財布を溶かしましたね。僕は持っている100連分の石を使ってなんとか引くことができました。

このキャラクターの設定を軽く挙げましょう。

  • 裕福な家庭に生まれる
  • 両親は事故で死亡していて、叔父の世話になっている
  • 明るい性格で友人も多く、村人から家族への信頼も厚い
  • 信心深い
  • 故郷(セイレム)への不満はあるが、ここを出たこともない
  • 外国の話が好き

 

そしてもう一人、「ラヴィニア・ウェイトリ―」f:id:ochamon330:20171208160913p:plain

こちらはプレイアブルキャラではないのですが、物語の重要人物で、人気のあるキャラクターです。Twitterなどのイラストで見かける人も多いのではないでしょうか。

こちらの設定は

  • 魔術師の家系
  • 両親は既におらず、祖父と共に暮らす
  • 暗い性格、ウェイトリー家そのものが村人から疎まれている
  • 礼拝に一度もこない(信心が薄い?)
  • セイレムは本来自分のいるべき場所ではない
  • 本が好き

 

このように二人の境遇は正反対であり、髪色から性格までまるで違います。

しかし、箒星の輝く年に生まれた二人は、一緒に海で鯨を見たり、外国の話を聞かせたり、星の知識を教えたりと、仲の良い親友でした。

箒星の輝く下で生まれた二人、「プリティーリズム・オーロラドリーム」を履修している皆さんなら、スケート座の女神に祝福されし乙女達を想起するため、この時点で既にエモくなるのではないでしょうか。

 

物語序盤のアビゲイルがラヴィニアを主人公たちの演じる劇へ誘ったり、二人でこっそり公演から抜け出す様は十二歳の少女らしいかわいらしさがあります。

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いわゆる幼女百合というやつです、ほほえましいですね。

 

そんなまんがタイムきららで連載してそうな可愛い雰囲気から一転、ラヴィニアの祖父が魔女裁判で死刑になったことから二人の関係のじっとりとした部分が浮かび上がっていきます。

アビゲイルの叔父、カーターからの告発により、祖父を失ったラヴィニアに謝罪するアビゲイル。そのやりとりがこちら。

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「許さない、でも謝罪を受け入れる」

これは「セイレム」のテーマである「赦し」にも繋がるものですね。オタクは「赦し」が大好き。許すことはできなくても彼女の想いはしっかりと受け止める、12歳の少女とは思えない気持ちの割り切り方。設定では記述しておりませんでしたが、アビゲイルはわがままな部分があり、ラヴィニアは自身を抑制するような描写があり、ここでも二人の対称性が見受けられます。

 

ラヴィニアはセイレムを去ることを告げ、そしてアビゲイルも一緒に村を出ないかと誘いをかけます。しかし、村の外に焦がれているのにもかかわらず、アビゲイルはそれを拒絶、セイレムに縛り付けられている彼女は村を抜け出すことを選べません。

それをラヴィニアは「あなたならそういうと思った」と受け入れ。彼女の下を去ります。

そして、アビゲイルはラヴィニアのことを想い、二人の秘密の場所でラヴィニアから教わったまじないを行います、「セイレムが安らかに休める場所に、ラヴィニアが笑って過ごせる場所になるように…」と。

そのまじないが魔女狩り裁判を取り仕切るホプキンス判事に見つかってしまいます。それはあろうことか、彼女の親友であるはずのラヴィニアの告発によるものでした。

しかし、その告発すら、祖父を死刑にしたホプキンスへの復讐をし、ウェイトリー家の信仰する外なる神への生贄とするためのラヴィニアの罠でした。

我を失ったかのようにホプキンスをめった刺しにするラヴィニアの迫力は、正に狂気に彩られた「セイレム」のストーリーを体現しています。

そしてそんな彼女に近づこうとするアビゲイルに対してラヴィニアは突き放すように言います。

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「セイレム」で一番好きなセリフです。

アビゲイルがラヴィニアのアルビノの肌を、髪を、「星の妖精のようでとても綺麗」と評したようにラヴィニアもまた、アビゲイルの金髪を美しいものと思い、それが血に汚れることを忌避します。自身も忌み嫌う容姿や魔術に関して、また殺人を犯したことから無垢なアビゲイルを遠ざける意味も含めた行動を、「あなたの髪に血がつくわ」という言葉で表現するのがとても美しいです。

 

一連の、村から抜け出すことを告げ、アビゲイルやホプキンスを誘い出す、というラヴィニアの狡猾さと、「あなたならそう言うと思った」「あなたの髪に血がつくわ」のセリフからみれるアビゲイルへの想い。

こうした美しさばかりではない関係性は、アビゲイルからラヴィニアへの感情からも見ることができます。

 

物語終盤、「外なる神」を降臨させる「魔女」としての力を覚醒してしまったアビゲイルは、最後の魔女裁判によって今までセイレムという地で起こしてきた罪を語ります。

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その内容はラヴィニアを呼び寄せたのは、アビゲイルの「親友が欲しい、神の愛が届かない可哀想な子でも、私なら愛せるから」という願いでした。

 

ラヴィニア・ウェイトリ―とは書物の登場人物で、セイレムで箒星の下に生まれたとか、アビゲイルと共に鯨を見た、というのは全て偽りの記憶だったのです。

ラヴィニア自身最初はアビゲイルに友達のフリをして近づいた、だけどその内に偽りの記憶が流れてきた。

なんだアビゲイル悪い奴じゃん許せねえ!と思ってしまい、ロビンのセリフに同調しますが、

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ラヴィニアはいちばんつらいのはアビゲイルだと示唆します。

たしかにラヴィニアを望んだのはアビゲイルの深層意識ですが、記憶の混濁などはアビゲイルが望んだことではありませんし彼女自身もその影響を受けております。

 

魔女裁判に決着をつけるため出廷したラヴィニア。

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このやりとりは村を抜け出そうと呼び掛けるラヴィニアと、それを断るアビゲイルのシーンを彷彿とされます。しかし、アビゲイルは村に縛られるがため断ったのに対し、ラヴィニアは自分の意志によって出廷を決めています。この構図が熱い。強い意志をもった「ニセモノ」、ゲーム内の相性でアビゲイルのクラスであるフォーリナーアルターエゴに対して弱いのもこういった所からきているのかと思えます。

 

しかし、自身がホプキンスを罠に嵌めたように、ラヴィニアを呼び寄せたのも、アビゲイルによる外なる神の降臨を完成させようとする魔神柱の罠でした。魔神柱によってラヴィニアは重傷を負い、アビゲイルはついに覚醒します。

 

ここのアビゲイルとの戦闘や主人公たちとのやりとりは割愛します。プレイして自分の目で確かめてくださいね!

 

応急処置で一命をとりとめたものの、もう長くはないラヴィニアは、アビゲイルに語ります。

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記憶の混濁があったのかもしれない。でもラヴィニアにとってアビゲイルは作り物だった自分を望んでくれた、アビゲイルにとっては退屈な内側の世界だったとしても、本の世界から外の世界へと連れ出してくれた。

記憶や存在が偽りのものであったとしても、その想いは確かに本物であった。

だからラヴィニアは自ら二人を「おんなじ箒星の子」と呼ぶのです。

 

ラヴィニアは死に、魔女裁判騒動は終わり、セイレムという特異点にも終わりが近づきます。

アビゲイルは自身を赦し、セイレムを旅立つことを選びます。

その中で、いつか主人公たちとサーヴァントとして巡り合えること、そしてラヴィニアと出会えることもある、そういいます。

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本当にアビゲイルとラヴィニアが出会えるのかはわかりません。ですが親友が欲しいと願うことで、二人は巡り合えた。

 

だから彼女はいつか巡る箒星を待ち、一緒に鯨を見ることを願うのです。

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「ご注文はうさぎですか??~Dear My Sister~」を観て、泣いたり笑ったり跳ねたりした話(ネタバレ注意)

今日は授業も早く終わったので、昼から映画館へ行き、現在上映中の「ご注文はうさぎですか??~Dear My Sister~」を観に行きました。みなさんは観ましたか?まだ観てない?早く観て下さい。f:id:ochamon330:20171116210227p:plain

「ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~」公式サイト

 

混んでる映画は環境が最悪だったりしますよね、私も以前「君の名は。」を観に行ったとき隣がずっと身体を揺らし続けるおばちゃんで困った経験があります。また自分自身、腰が痛くて座り直したりしたくても、隣や後ろに人がいると迷惑を気にして、身動きが取れなくなったりもしますね。

しかし今回は平日昼ということもあり、前後左右人のいない快適な環境で鑑賞することができました。最高の心跳は、最高の環境から。

劇場に入り、入場特典を受け取ります。

上映第一週はココア・リゼ・シャロ・千夜の高校生組のイラスト色紙4種類から1つだそうで。

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私が当たったのはシャロちゃんでした。

ごちうさ」の中では千夜ちゃんが一番好きなのですが、シャロちゃんも可愛いですね。というか全員可愛いので誰が当たっても大満足です。

第二週はチノ・マヤ・メグ・モカの4種だそうです。この4人も可愛い。当たりしかないガチャ、幸せです。来週も行こう。

CMやら映画泥棒の映像が流れ、いよいよ本編。

 

この作品の舞台、木組みの街が映され、物語は始まります。

見慣れた風景とはいえ、約2年ぶりの「ごちうさ」しかも劇場での大画面、懐かしいやら新鮮な気持ちにさせられます。

帰省するココアを見送るため、主要キャラみんなが駅のホームに集まっています。みんな久しぶり。たった一週間の別れなのにボロボロ泣いてるココ千夜、こんな小芝居も何もかもが懐かしい。「フルフル」などと揶揄されているココアちゃんのだみ声ですが、可愛い。最近cv佐倉綾音はガルパでしか聞いてなかったのですが、この人の声はかっこいいだけじゃあなくてめちゃくちゃ可愛い声もあるんでしたね。

最近はわかりもしないくせに文章読本だの物語論だのしゃらくさい本を読んで硬派気取っていた自分が、ココアちゃんの帰省と共に、萌豚・声豚オタクへ還っていく感覚を味わいました。

 

舞台は移りココアの故郷、これまた雄大な自然で、綺麗すぎてびっくりしました。この作品、とにかく画が美しくて可愛いので満足度が高いです。

帰ってきたココアを迎える姉のモカと母、感動の再開ですね。

早速姉や母に甘えるココアに、モカは「ラビットハウスの"お姉ちゃん"がそんな甘えてていいの?」からかい、「いいの、ここでは私は"妹"なんだから」と返します。

ラビットハウスでは頼りないながらも「お姉ちゃん」をやっていたココアが、飾ることなく「妹」「娘」として家族に甘える光景が温かく、観ているこちらはつい涙を流してしまいます。

このシーンのように、この作品では「お姉ちゃん」と「妹」がテーマになっています。

ココアとモカは言うまでもなく、ココアとチノ、リゼとマヤメグの関係は「お姉ちゃん」と「妹」ですし、リゼとシャロの先輩後輩関係も女子高でいう「姉妹」で、また千夜とシャロの幼馴染も「姉妹」のような関係と言えるでしょう。

このように様々な形で「お姉ちゃん」と「妹」の関係が繰り返し登場しており、正に「Dear My Sister」のタイトルに相応しい作品です。

 

物語の話に戻りますが、帰省中、いつの間にかバイクの免許を取っていたことや実家のパン屋の仕事を通して、ココアは姉の凄さを改めて実感します。

モカに将来はどうするかと聞かれ、「小説を書きつつ、街の国際バリスタ弁護士!でも一番は"お姉ちゃん"になりたい。」と答えます。「国際バリスタ弁護士」はいつもの答えですが、その後に続く「"お姉ちゃん"になりたい」と繋がっていないように聞こえます。しかしその真意は「その道を極めることが、みんなの憧れになる"お姉ちゃん"に通ずる」というものでした。

短い帰省も終わりが近づき、駅へ向かうためモカのバイクの後ろに乗るココア、別れが辛く、運転するモカにギュッと抱き着きます。そうすると二人は冒頭と同じやりとりを行います。

「ラビットハウスの"お姉ちゃん"がそんな甘えてていいの?」

「いいの、ここでは私は"妹"なんだから」

この時点で私はボロボロ泣いているわけですが二人の会話は続きます。

ココアの憧れの原点はやはり「お姉ちゃん」であるモカであり、自分の夢はそんな「お姉ちゃん」になること、だからまずはチノの「お姉ちゃん」になりたいと自身の目標を告げます。

モカはしっかり自分の夢を語るココアの成長に安心し、涙ながらココアを見送るのでした。

 

そして木組みの街へ帰ってきたココアは花火の打ち上げと共にみんなと再会します。

ワイワイと騒ぐ中、チノはココアに恥ずかしながらもこう言います、「おかえりなさい」と。

花火大会も終わり、ラビットハウスへ帰ってきたココアは店内を見渡し、「ここは第二の家だね!」と言い、チノも静かに同意し、物語は幕を閉じます。

 

実家へ帰ることで「妹」としての自分へ戻り、自身の夢を再確認し、ラビットハウスを「第二の家」呼び、それが受け入れられることで「お姉ちゃん」としてのココアの成長が感じられるよくできたストーリーでした。

 

ココアだけの話ではなく木組みの街にいるチノ達の物語もあるのですが、それは割愛ということで、個人的に盛り上がったシーンをいくつか。

  • 千夜シャロによるリゼサンドイッチ、シャロの距離感
  • リゼの手を引いたり射的勝負を挑むシャロ
  • 青山さんと編集の性的な関係(コスプレで応援してもらうって何?)
  • チノ父とリゼ父

 

「お姉ちゃん」「妹」がテーマと先ほど述べましたがそれに連なって「夢」「憧れ」についても語られる、キラキラとした物語が、綺麗な背景、可愛い女の子たちで紡がれる最高の作品でした。

泣ける作品によくある、別離や劇的な成長などのない、いわゆる「日常系」。それでも活き活きとした彼女たちの姿は、確かに私たちの心を跳ねさせるのです。

 

 

次はいつ観に行こうかな。