空のペットボトル

読んだ本やアニメの感想。

KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- 4章(10-12話)の話。

キンプリSSS4章を観ました。とんでもなかったですね。1章から3章までは各登場人物ひとりひとりにスポットが当てられたお当番回(3章のレオくん回とユウくん回が好き)でしたが、今回は物語終盤ということもあり、世界観や主人公であるシンくんにまつわる因縁について焦点が向けられました。

kinpri.com

 

まだなにも纏まっていないのですがとりあえず思ったことを書き連ねていこうと思います。

以下、ネタバレ注意。

 

 ルヰくんについて

デートシーンやプリズムショー中の独白から、シャインを愛するりんねからシンが好きな如月ルヰになったことが伺えた。

そのプリズムショーでの独白が、RL49話でのジュネ様のプリズムショー中の独白を想起させて胸が締め付けられる。

 

シャインについて

キンプラの時に意味深に言及されたヒロ様の父親、シャインでは?髪色も似てるし。などと言っていたらその説が濃厚になってきた。シャインのショーのときに「この世界をもっとも輝かせることができるのは僕だ」というセリフもヒロ様おなじみの「もっとも○○ができるのは、、、俺だ!!!」というセリフに似ているし(適当)。

cv斎賀みつきということもあり、プリパラの紫京院ひびきを連想する。自分(天才)だけがこの世界を煌きで溢れさせればいいという独善的でナルシスト的な考えも共通するなあと。

ただ、プリパラは全ての在り方が受け入れられる場所(らぁらの思想では)であり、システムから排除されかけてもひびきは命をらぁら達によって救われたが、シャインは(エリア4849内において)そもそも存在を認知しているのはルヰくんのみであり(ジュネ様は悪魔と呼んでいるけれどシャイン個人としての認識があるかは不明)、海の奥底に沈められても気付かれず、救われることはない。誰もが赦されるのがプリティーシリーズだと思っているのでシャインがこのままだと個人的にスッキリしないなと感じた。正直続編のやる気は満々だと思われるので金を落としていくしかない。

 

シャインのプリズムショー「プラトニック・ソード」はとんでもなかったですね。

ジャンプ数を数えて7連続だと思ったら「同時に飛んでいる」というセリフが放たれ、プリズムアクセルの分身はそういうことかと。桁違い。

シャイニング・無限ハグ(?)はADショウの無限ハグの亜種。

ひらひら開く愛の花はADあいらのひらひら開く恋の花の亜種。

ヘヴンリーキッスはADみおん様のエンゼルキッスの亜種。

アンリミテッドラブシャワーはADりずむのジャンプ。

デンジャラスベイビーフェイスはADワタルのジャンプ。

マナザシはADショウのジャンプ。

そしてオーロラライジング・ミラージュはADの物語の根幹をなす技、オーロラライジングの亜種。

と、AD技尽くし。

オーロラライジングとは飛ぶ者の最も大切なものをオーロラの輝きに映しだすジャンプだが、鏡は自分の姿を写すだけ。自分だけを愛せばいいというシャインの独善的な愛がこの技で象徴されている。

 

シンくんについて

初登場のKING OF PRISMの時から素直ないい子というイメージがあり、今回でもその真摯で誠実な彼を見ることができた。

しかし、真っ直ぐであるからこそ、シャインによるもので自身の記憶にないショーで観客を傷つけたことに心を痛め、多くの声援の中でも泣いている数少ない観客のために自分を責め、涙を流す彼を見ていてつらくなった。

呼び掛けが「みんな」でなく「あなた」なことにひとりひとりに向き合う誠実さを感じる。

 

ナナイロノチカイについて

全員ライブ。ユウくんの衣装がathletic coreのコウジを意識しているっぽくて良い。

それぞれの誓いについて覚えている分

シン 僕は誓う あなたが悲しい時 笑顔にする

ユキノジョウ 私は誓う 辛い気持ちに苛まれた時 守る

タイガ 俺は誓う 困難と闘う

カケル 僕は誓う 僕の全てをなげうって貴方を豊かにする

ミナト 俺は誓う 幸せで心を満たす

レオ 私は誓う 生きるのに疲れた時 応援する

ユウ 俺は誓う 絶望の淵に立たされた時 希望の歌を歌い続ける

カケルの一人称が「僕」なのがめちゃめちゃ良い、そしてカケルの3DCGははちゃめちゃに顔が良い。

レオくんの「生きるのに疲れた時」というセリフが3章(7話)での話を思い返すと泣く。いじめを受け、「死ねばいいのに」という言葉を浴びせられているからこそ、その辛さに寄り添い、なりたい自分になっていいとエールを送れるレオくんは、優しくて強い。

そして全員の「リンクとエンゲージすることを、ここに誓う」というセリフ、ADがフラッシュバックし、泣く。

 

そしてプリズムの煌きが失われた時、観客たちの歌声によって誓いの指輪が授けられ、再びこの世界に煌きがあふれ出す。

この時の歌声がプリパラ1年目37話の観客全員のプリズムボイスを思い出す。

他にもローズパーティーでみんながサイリウムの光を消した中、シンくんが一人歌い煌きを取り戻したショーに対しての観客のお返しのようにも見える。

また、この世界はRLと地続きである。ならばこの世界の人間は知っている。煌きはあなたのそばにあるということを、それを彩瀬なるは教えてくれた。

スタァが煌きを観客に与え、観客がスタァを輝かせる。この相互的な営みを続けていくことを誓う。完全にリンクとエンゲージしてしまった。

 

世界について

ここにきて情報量が多い。

「そなたプログラム」はADの神崎そなたのようにその世界で受肉し、人として生きて煌きを広めていくというものなのかなと。刻まれていた文字には氷室マリア(聖の母)の名前もある。ミナトの妹の翼ちゃんも孤児設定から神崎そなたと同じ存在なのではと考えていたが今回でおそらく「そなたプログラム」の一部なんだろうなとわかる。しかし、翼ちゃんの羽衣はミナトが持って行った(羽衣伝説)のでそこの掘り下げは無いと思われる。

AD世界ではうまくいったように思われるが、「そなた」がトップに君臨し続け、越える者が現れなかったために世界から煌きが失われた世界が多かったから神々にとっては失敗になった。だから「りんね/シャインプログラム」では使者(人間ではない、身体もプリズム体?)を送り込みその世界の住民を導く方針に変えようとした。

しかし、M型(男性)スタァの身勝手さに失望したシャインは響ワタルとして自身が表舞台に立つことを選び、暴走。りんねは封印を命じられる。

シャインを愛するりんねは心中を謀るも失敗、自分だけ生き残ったと思い、自己消去を繰り返す。

神々はりんねにまで消えられると困るのでメモリを消去して「りんね」を作り直してM型の導きも兼任させる。

しかしジュネ様事件でM型とF型でつがいになると困ったことになると神々は判断し、ガワだけM型のりんね(ルヰ)を作る。今までの失敗を忘れないようにメモリを復元、そしてルヰはシャインに関する記憶も取り戻す。(神々、アホなのでは?)

そして今に至る。という感じかなと。

響ワタルの封印から現在までの時間の流れをエリア4989(RL世界)だけで考えると数十年程度しかないけれどその間にりんねは多くの世界を渡り、シャインも複数の世界が見える位置で漂っていたと考えると「千年の時」という言葉にもつじつまが合う?

 

シャインを消すために神々はエリア4989をまるごと切り捨てたけれど、世界の住民の中にある心の煌きで世界は輝きを維持することになった。終盤でのルヰくんの白黒混じった翼や「この世界は僕が守る」の真意はわからん。

 

その他

シャッフルについて、エィスくんが入った新生シャッフルになってバラバラだった掛け声が揃ってよかったね。あとエィスくんがリーダーになった瞬間になよっとした感じからアイパラのアサヒくん化が始まってしまった。チョーヤッベェマジカッケーショーを見せてくれ。

タイガくんが終始しおらしい。決着が決まった時カケルの肩で泣くところに萌えちゃった。

OPにタイガとアレクのペアともが追加されていた。このペアともはバトルをエンタメ化するマスコットなのだろうか。

法月愛まわりの話はなにもわからない……あの男に似た発言については良い解釈がふせったーに上がっていたので参照してください(https://fusetter.com/tw/nT5S1#all)。

プリズムランドにいた異様にでかいラビチたちペアチアマスコットがキモくてこわかった。ペアチアって功績を上げると巨大化するんですよね……

 

 

以上、4章の感想でした。

スッスッス全部を通しての感想としては演出として今までの作品から引っ張ってきているものが多く、プリティーシリーズを好きでいてよかったと思えるような作品でした。そしてプリズムショーをこれからも見続けたい、もっといろんな人にこの作品を知ってほしいという気持ちになりました。

円盤買います。煌きに満ちたこの世界を精一杯生きることを、ここに誓います。

みんなもKING OF PRISMを、プリティーリズムを、プリパラを、プリチャンを観てください。